アキレス腱痛・断裂症状の解説

アキレス腱断裂とは?本サイトではアキレス腱の痛み、断裂の症状・手術・リハビテーションなどアキレス腱に関する記事を専門に掲載しております。アキレス腱の障害についてお調べの方のご参考になれば幸いです。

アキレス腱手術後のリハビリ

 アキレス腱の縫合手術を行った場合、手術後、
●リハビリ
 によって機能の低下を防止しながら復帰を目指すことになります。

 アキレス腱の手術後は主に以下のような傾向になる点を確認しておきましょう。

●筋力の低下現象(筋繊維そのものの萎縮)
●足関節の稼動範囲の狭小化
●アキレス腱の柔軟性の低下
●血行不良による過度のむくみ症状
 手術後は一定期間、ギプス固定が必要となるので、以上のような症状が基本的におこります。

 これらの筋力低下、稼動範囲の狭小、浮腫みなどを防止する為にもアキレス腱の手術後のリハビリテーションは重要なのです。

水中歩行でリハビリの痛みを緩和

 アキレス腱断裂の治療期間中のリハビリはリハビリ開始直後に痛みを伴うケースが多くあります。

 この痛みは患部に軽い炎症を発症している点と、治療過程でありまだ傷口そのものが完治していない事が原因です。

 仮に手術などを必要としない微小の断裂で全治2週間と診断された場合であっても、2週間経過後も痛みを伴うケースもあります。

 このように完治までのリハビリ期間は出来る限りアキレス腱に負担をかけないリハビリテーションを行うことが理想です。

 尚、負荷を軽減しながらも、しっかりとリハビリの目的を遂行できる理想のリハビリメニューとしては、「水中歩行トレーニング」があります。

 水中歩行のメリットは、患部にかかる負担を大きく軽減できる点、そして運動量をある程度確保できる点にあります。

 水中では、水圧の働きを受けるため陸上歩行のように前に歩いて進むだけでも一定量の力が求められます。

 また熱伝導率の高い水中にいると体熱をどんどん奪われるため、自分の体温を保持するために多くのカロリーを消費します。

 そして何より、水中では浮力が働くため、足関節やアキレス腱にかかる負荷が大きく軽減される点がポイントです。

 アキレス腱組織への負担は少なく、陸上よりも運動量をかせぐことが出来る水中歩行は多くのメリットがあるのです。

再断裂の予防と腱の肥厚の可能性を検討

 アキレス腱の治療過程におけるリハビリテーションは、手術療法、保存療法、装具療法、いずれの治療法を選択したとしても必ず実施する期間を設けることが重要です。

 近年は病院に併設されたリハビリ施設も増え、施設の増加に伴い理学療法士の人数も増加しております。

 手術療法を選択した場合は、筋力の低下現象が他の治療法と比較すると低度ですむケースが多く、リハビリが正しくなされた場合は社会やスポーツ競技への復帰が早期に果たせる可能性も高くなります。

 また筋力の低下に伴う血行不良症状は下肢、特に脹脛からアキレス腱部位にかけて過度のむくみ症状をもたらすことも多いため、軽いリハビリとともにレッグウォーマーなどを使用して積極的に血行の促進を促すことも有効です。

 レッグウォーマーの多くは遠赤外線によって皮膚の深部から体を温めながら血行を促進する遠赤素材を使用しているものが多く、回復期の温熱療法に近い効果が期待できます。

 尚、リハビリテーションを行う目的としては再断裂の予防の意味合いも大きな目的です。

 アキレス腱断裂は再断裂の可能性が非常に高い疾患でもあります。

 アキレス腱の構造の項でも解説した通り、アキレス腱は下腿三頭筋の筋頭が連なった部分からアキレス腱を形成する為、ふくらはぎの運動が直接アキレス腱に影響を与えます。

 運動を再開する際は、必ず医師の診断を受けテーピング処置を施す等の保護を行なってから運動を再開するようにしましょう。

 毎回テーピング施術を行なうのが大変な場合はふくらはぎ専用の補助ベルト付サポーターを利用するのもひとつの方法です。
 専用サポーターは通常の履くだけのサポーターと比べると装着手順を覚える必要があり、また装着するまでに時間がかかる点が欠点であると言えます。

 但し強いサポート力を得られる点と再発しやすいアキレス腱断裂の予防対策としても利用できるため長期的に考慮すると便利な装具であると言えるでしょう。

 尚、テーピング処置を行なう場合は脛やふくらはぎ後面の毛を処理しておくとフィット感の向上に繋がり、テーピングのズレを防止する事が可能です。処理を行わない場合はテーピングを巻く前に専用のアンダーラップを巻いておくと剥がす際に毛を巻き込まずに済むため安心です。

 ふくらはぎ全面を被せるように覆うサポーターは部分断裂したアキレス腱組織の牽引を強め怪我の予防、サポート力に欠けるため、ふくらはぎの筋肉の動きに沿った処置を心がけましょう。

 尚、アキレス腱を断裂した場合、さまざまな原因が考えられますが、アキレス腱断裂を何度も繰り返すような場合はリハビリの不足や腱の肥厚(変性)の可能性も検討した上でリハビリを慎重に実践していくことが重要です。