アキレス腱痛・断裂症状の解説

アキレス腱断裂とは?本サイトではアキレス腱の痛み、断裂の症状・手術・リハビテーションなどアキレス腱に関する記事を専門に掲載しております。アキレス腱の障害についてお調べの方のご参考になれば幸いです。

剣道は冬場も裸足で練習

 アキレス腱のストレッチは、スポーツをするアスリートにとっては非常に重要です。

 これは、アキレス腱という腱組織は一般的に20歳をめどに柔軟性を失っていく傾向にある為です。

 柔軟性を失ったアキレス腱は、比較的容易に断裂をしてしまいます。

 剣道のアスリートが、30歳を過ぎたあたりから
●アキレス腱断裂を多く発症
 する傾向にあるのは、この柔軟性の低下によるものが最大の要因として考えられております。

 剣道は冬場の寒気が強い時期も当然裸足で練習を行います。

 若いころは特にウォーミングアップを軽くこなした程度でも切れることのなかったアキレス腱も、加齢とともに柔軟性が失われ、ふとした瞬間に腱断裂に至るわけです。

膝を軽く曲げるストレッチの効果

 アキレス腱の構造図を見ても解るとおり、アキレス腱は下腿三頭筋と呼ばれる「ふくらはぎ」の筋肉の筋頭が結合して腱組織を構成します。

 一般的に知られているアキレス腱のストレッチは、腰に手をあてて両足を前後に開き、やや中腰の姿勢でアキレス腱をストレッチしていく方法です。

 しかし、このストレッチ方法では、アキレス腱というよりも下腿三頭筋の「腓腹筋」のストレッチがメインとなっています。

 下腿三頭筋とアキレス腱は結合している為、このストレッチ方法でも確かに効果はありますが、よりアキレス腱に効果の高いストレッチを行う場合は、この中腰姿勢からふくらはぎを伸ばしていくよりも、軽く膝を入れてあげるほうが効果的です。

 実際に実践してみるとわかりますが、膝を軽く曲げてあげることで、ふくらはぎの突っ張り感はなくなり、その分アキレス腱が伸ばされている感覚を感じることができるはずです。

 この姿勢から足首は動かさずに臀部(お尻)を前方に軽くスライドさせていくだけでアキレス腱のストレッチ効果は十分に発揮されます。

 次項のバリステックストレッチと平行して行うことで、アキレス腱に効果の高いウォームアップを行うことが可能です。

バリスティックストレッチの有効性

 仮に剣道の練習を行う際にアキレス腱断裂の可能性を意識し、しっかりと柔軟体操をひとつずつこなしていったとしたら、おそらくアキレス腱断裂という大きな障害は予防できたと思われる方は多いはずです。

 ストレッチは誰でも知っていること。怪我の予防としてもクーリングダウン時にも必要であること。

 これらを全て把握していたとしても、毎回しっかりこなす。そして本当に意識して実践しているかどうかはまた別の話です。

 ストレッチのポイントは、一般的にゆっくりと呼吸を吐きながら伸ばしていく方法を薦めます。

 しかし、実践競技前のストレッチでは、逆に軽い反動をつける
●バリスティックストレッチ
 と呼ばれるストレッチが有効です。

 これは、軽い反動を用いて、筋肉と腱鞘の温度を暖めてあげる効果が生まれる為です。

 足関節は実践競技前に時間をたっぷりとかけて関節の可動範囲を大きく超えるストレッチを繰り返し続けると、筋肉の表面の層にあたる筋膜が伸びすぎてしまい、結果的に捻挫を発症しやすくするというデータもあります。

 その為、実践競技前のストレッチでは筋温を暖め、ある程度の刺激を事前に加えるバリスティック系のストレッチが有効と言えるのです。

 逆に、運動後のストレッチは、安静を保ちながらゆっくりと時間をかけて行うとよいでしょう。