アキレス腱断裂症状の確認方法として、ここでは2つの自己チェック方法を解説します。
①直接アキレス腱を手で確認
皮膚の上から、下腿の下部から踵にかけて、ゆっくりと手でなでるように触っていきます。
この時に腱の断裂が発症している場合は、小さな「陥没」が確認できます。
陥没が確認される場合は明らかにアキレス腱が損傷している証です。
丁寧に触れていくと、誰でもわかるので、ゆっくりと確認してみましょう。
この陥没が大きいほど、症状も重くなります。
②足関節の底屈反応を確認
アキレス腱は、下腿三頭筋とともに、足関節の底屈動作を補助する働きを持っています。
この作用が機能していないようであれば、アキレス腱の断裂の疑いがあります。
チェック方法は、
●まずうつ伏せに寝ます
●次に膝を90度に曲げます
●この状態でふくらはぎ下部を手のひらでわしづかみにします
この時に、アキレス腱が正常であれば、足関節は底屈作用が働きます。
底屈作用(つま先が伸びる動作)を伴わない場合は、下腿三頭筋と踵骨が連動していないことを意味します。
踵骨の付着部位はアキレス腱ですからアキレス腱損傷の可能性が高くなるという意味です。
もし完全断裂している場合は、腓腹筋の下部あたりをわしづかみにしても、つま先の反応がほぼありません。
この場合は、次項で述べる2つの対処法から治療を選択していくことになります。
以上の方法で自分である程度のアキレス腱断裂の症状の度合いを確認する事が可能です。