オーバーユースのユース(use)とは、「使う」の意味です。
よってオーバーユースは使い過ぎという意味です。
ひとつの競技種目、もしくは
●一定の反復動作
を繰り返し行うことで関節や筋肉、腱などの各組織に継続的に負担が加わることで
●炎症
●疲労性骨折
などの症状を発症するケースがあります。
これらの状況を発症しているスポーツアスリートなどは
●オーバーユース症候群
と診断されます。
オーバーユース症候群は主にスポーツアスリートに多く発症するスポーツ障害と思われがちです。
しかし、オーバーユースは何もスポーツの世界に限った話ではなく日常生活の中でも多く発症する可能性を持つ障害のひとつであることを把握しておく必要があります。
例えば職場での大半の時間を立位ですごすケース。
立ち仕事が中心の職場では、常時足への疲労を蓄積していくことにつながり、当然アキレス腱組織も疲労してくる可能性は十分に検討されます。
筋肉組織の場合は筋肉痛などの合図が自覚症状をして確認できるケースもありますが、腱組織の場合はダメージや疲労を体感しにくいため疲労が蓄積していることを確認しづらい点もポイントです。
またアキレス腱とは部位が異なりますが腰椎部分、腰への負担が継続的に加わる長時間の運転姿勢を伴うトラック運転手やバスの運転手、タクシーの運転手、デスクワークが毎日継続される事務職員などの場合も、同一部位の使いすぎによるオーバーユース症候群を発症する可能性があるのです。