アキレス腱の障害が発生してしまった場合、まずは応急処置を行います。
そしてその後の、回復過程に入ると、装具の利用を検討していきます。
アキレス腱は足関節を動かす度に、痛みを伴う部位である為、この
●関節の可動制限
が必要となるためです。
装具療法によって関節可動範囲の制限を行う治療方法は、従来はアキレス腱の回復期間に長期間を要する消極的な治療方法と捕らえられている時期もありました。
その為、リハビリ期間の一部に導入されるなど部分的な治療手段として用いられておりましたが、近年はアキレス腱の部分断裂時の治療手段としても利用されるようになってきております。
アキレス腱の治療では足が地面に接地する際の
●衝撃の緩和
をはかることも重要となります。
足裏部分から受けた衝撃は、踵骨を通じてアキレス腱組織に衝撃を伝導します。
アキレス腱組織は筋肉と違い自らが収縮を行いながらエネルギーを発揮する組織ではなく、外部からの影響を受けて伸縮する組織です。
そこで、動きの制限として松葉杖や固定用装具の利用、そして衝撃を緩和させる為に
●インソール
などを用いた装具療法を実践していきます。